【社長ブログ】マイクロ・クレジット

以前から興味のあったマイクロ・クレジットについて少し書きたいと思う。

最初に、念のためおさらいしておくと、マイクロ・クレジットとは
主に貧困層を対象にした比較的低金利の無担保融資を指す。

昔、バングラデシュのグラミン銀行の成功に対してノーベル平和賞が与えられた
という記事を見たのが元々興味を持ったきっかけだった。
細かいことを書くとキリがないが、グラミン銀行の主な特徴をまとめると以下の通り。

・貧困層が貧困から抜け出すことを目的に貸付を行う(貧しい人しか融資を受けられない)
・無担保融資の代わりに、5人組をつくり連帯して返済に責任を持つ。但し連帯保証ではない。
・毎週集会が開かれる集会に参加する。
・667万人の借り主のうち97%が女性。
・返済率は98.9%

上記を文章にすると、

「これまで銀行から見向きもされなかった貧しい人にお金をちょっとだけ貸すよ。
借り手は農村の女性が多いよ。みんな貧しいだろうから土地とか資産無くても貸すよ。
だけど代わりに、5人組作ったり、毎週集会で顔を合わせる仕組みなど作ったよ。
少ないお金でも借りたお金をうまく利用して沢山の人たちが商売をはじめたよ。
それをきっかけに多くの人が貧困から抜け出せたよ。
そして結果的に多くの人はちゃんと利子をつけてお金を返してくれたよ。」

というストーリーである。要約しすぎだが、とても考えさせられる。

通常銀行は個人の持つ「信用」に対して貸付を行う訳だが、
通常の銀行の尺度で考えれば彼女らは当然「信用」が低いと判断される。

だが「仕組み」を整備することで、個人の持つ「信用」+「α」の「信用」
を作り上げることができるのである。

通常、会社が銀行からデットで資金を調達する場合、例えば設立からの年数や会社の資産。
場合によっては社長の個人資産や持ち家に住んでいるどうか?結婚しているか?
という銀行の信用判断基準で「信用」の量を判断される。

その判断基準で判断すれば大抵のベンチャー企業は「信用」が低いと判断されるだろう。

ベンチャーキャピタルなどの場合、製品力や、技術力、ビジネスモデルを評価するノウハウがあり
銀行とは違う尺度で価値を見出す。

「信用」は絶対的なものではなく、信用を計る側の基準や、
信用を計られる側の仕組みひとつで増えたり減ったりするものなのだ。

色々と考えてみると、身近なところにも信用と相関関係のある尺度がありそうだ。

■「会社の遅刻率」と「返済率」
ルーズさという意味では遅刻と滞納にも相関関係がありそうな気もする。

■「ギャンブル・お酒・タバコをたしなむ率」と「返済率」
これももしかしたら関係があるかも。

「△△してる人には貸しても大丈夫!」
「××してる人には貸したら返ってこない確率が高い!」

という誰にもわかるシンプルな法則がもし導き出せれば面白い。

ABOUTこの記事をかいた人

黒川 俊輝

株式会社リーデックス代表の黒川です。不定期で書いていた社長ブログをこちらに引越しました。鹿児島県出身。1979年4月生まれ。