【海外手当て制度を使ってみた】新入社員の奇妙な冒険 inインド ~Vol.3:A、先生になる~

こんにちは、新人のAです。

今回はですね、いよいよインド一人旅の終盤のお話を投稿していきます!

なんとか無事にバナラシに到着したボクですが、ここからも色んなことが怒涛の勢いで押し寄せてきます(笑)
最後まで読んでいただけると幸いです。

■ ついにバナラシ!また新たな出会い

またしても予定を大幅に狂わせる程の6時間遅延を乗り越え、遂に旅の最終地点「バナラシ」へ到着。

バナラシへ到着し駅を出て、泊まるところを決めていなかったのでとりあえずホテル探しです。

キョロキョロしていると案の定、リキシャのおじさんが話しかけてきました。
最初は疑っていましたが、リキシャのおじさんの口車にまんまと乗せられて、おじさんが紹介してくれるという日本人が営んでいるホテルに行くことに。
ノリで口車に乗ってはみたものの、リキシャがどんどん小道に入っていくので不安が爆発しそうでした。
しかし、小道に入ってから程なくしてホテルに到着しました。
中に案内されて階段を登っていくと、本当に日本人のおばちゃんがいました。
そのホテルは、日本人の夫婦が経営しているところで、地元ではそこそこ有名らしいです。

疑っていたボクを説得してこのホテルに連れて来てくれたリキシャのおじさんへの感謝の気持ちとともに、
おじさんがしてくれた一連の流れが、ボクが普段行っている営業の流れと根本は同じであると感じ、おじさんの営業スキルの高さに感服しました。

時刻は15時。電車の中でなにも食べていなかったボクはもうお腹ペコペコです。
チェックインを済ませ、食堂でおばちゃんに食事をお願いしました。
食事待っていると、食堂の隅っこに1人でいるイマドキの髪型をした日本人の青年を発見しました。
ボクは意を決して話しかけました。

すると青年は、ボクと歳が1個違いの神田外語大学に通う生徒でした!
“留学”でここバナラシにある大学へ通っているとのことです。彼は色々なことを話してくれました。
留学期間は2年間で専攻は「ウルドゥー語」というインドに伝わる民族語を習っているらしいです。
このホテルには何日ぐらい滞在しているのかと聞くと、なんと”2年間”まるまるここで生活するそうです。

彼は17時から大学で授業があるそうです。
ホテルがスムーズに見つかりこの後の予定も特に決めていなかったので
「行くならついでに連れて行って欲しい!」
と、無茶なお願いをしてみました。
すると彼はおもむろにどこかに連絡しています。
「Aさん、良かったらなんですけど、授業に”講師”として出てみませんか?」
「…え?」
大学講師デビューが突如決まりました。

■ A先生爆誕☆

大学に向かう道中、一体何を話せばよいのかという気持ちで頭が一杯いっぱいでした(笑)

そもそもなぜ大学の講師デビューの話がでたのかというと、
彼が新しい日本人留学生なので、向こうの大学の「日本語授業」にゲストとして呼ばれていたようでした。
しかし、彼が専攻している「ウルドゥー語」の授業と「日本語授業」の時間が被ってしまい、彼は出られないので断ろうと思っていたそうです。
そこに突如現れ、なんか話しかけてきた日本人のボクに白羽の矢が立ったのです。

彼は「大丈夫です、そんな固くならなくてもAさんの好きに喋って良いんです。」と言ってくれました。
そうは言ってもに責任重大です。当り障りのないことを言っても生徒はつまらないだろうし、ましてや変なゲスい話もできない。
頭の中がぐるぐるしたまま大学に到着しました。

大学の敷地はとても広大でした。
大きさの感覚として東京ドームで例えたいのですが、何個分か聞いたのに忘れてしまいました(笑)
とにかく街一個ぐらい入りそうなスケールでした。

彼に案内され大学の講師室へ入ると、そこには女性の日本人先生がいました。
先生は気さくでとても良い方でした。
あとでわかったことなのですがこの先生はインドの中でも権威のある方らしく、著名な方のようです。
そうとは露知らず、かなりフランクにお話ししてしまいました、、。ごめんなさい。

授業が始まる前に、たまたま遊びに来ていた以前「日本語コース」を卒業した生徒二人やインド人の先生方とも交流しました。
日本語コースを卒業した生徒の1人は、ソヌさんという方で、
ソヌさんはガンジス川で”船乗り”をしているらしく、なんとボートにタダで乗せてくれると言うのです。
明日の朝にガンジス川へ行こうとしているボクにとってこんな良い話はないと思い、すぐに約束をさせてもらいました。
巡り合わせとは、かくも不思議なものだと改めて実感しました。

そうこうしている間に授業の時間が近づいてきました。いよいよ、大学講師デビューの時間です。
教室に招かれ、中に入るとそこには結構な数の生徒が授業を受けていました。
まだ出番ではないので空いている席に座り、様子を見ているとボクが考えていたレベルの授業ではなく、かなり高度でした。
「こんにちは」などの挨拶程度だと考えていたのですが、授業では接客対応の言葉を教えていました。
「またお越しください」の「お越し」の部分に含まれた意味など、なかなか日本人でも知らなそうな内容です。

そんな状況を見せられたボクは益々不安になりました。
頭の中が真っ白な中で出番になり自己紹介をすると、そんな不安はなんのその、とても楽しくみんなで盛り上がりました。
やはりボディランゲージは万国共通なんですね!インドの初日であった”洗礼”の話をしたら大ウケ(笑)
講師に紹介してくれた日本人の彼もウルドゥー語の授業が終わってから来てくれて、みんなで記念撮影もして、とても貴重な思い出になりました。

 

先生と生徒みんなとお別れし、彼と一緒にご飯を食べに行きました。
そこで明日の予定を話すと、バナラシを案内してくれるというのです!
ボクは彼のことを「相棒」と呼ぶことにしました。

今回はインドで相棒ができたここまでにさせて頂きます!
長々と続きました『新入社員の奇妙な冒険 inインド』も次回でラストとなります!
次回は
●ガンジス川へ
●一筋縄では帰れない
の2本の予定です(笑)

乞うご期待を!

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